デジタル化・地方創生調査特別委員会

2023年8月9日

今日は自分が委員長を務める特別委員会が開催され、調査に行ってきました。まず県庁にて「本県の観光振興施策について」を観光コンベンション課から説明を受けました。2023年度の主な取組として『①ジブリパークを活用した周遊観光の促進 ②大河ドラマを活用した誘客促進 ③アジア・アジアパラ競技大会を活用した誘客促進』を計画し、国内外から多くの旅行者を呼び込む計画です。

 

愛知県は高級ホテルが少なく、首脳クラスが参加する国際会議や企業の会議などMICEの誘致・開催ができません。そこで、県と名古屋市から補助制度で上限20億円を融資、高級ホテルを誘致することを決定しました。この7月1日からTIADオートグラフコレクションが栄にて営業を開始し、この後エスパシオ ナゴヤキャッスル(仮称)とコンラッド名古屋の2つが建設される予定ます。

 

この3つの高級ホテルが完成すると、名古屋・大阪・横浜・京都の立地状況において、名古屋は第3位となります。本日はこのTIADオートグラフコレクションの視察に出かけました。ホテルの宿泊とイベント開催は入り口が別々で仕切られており、会場ごとにトイレや喫煙室が設置されており、イベントごとのお客様が混じらないよう建てられており、これまでのホテルと全く違うことに驚きました。

 

ホテルの客室も拝見しましたが、名古屋のど真ん中でも多くの緑に囲まれたイメージのホテルにしたいということで、メイン道路に面した部分はもちろんのこと、建物の裏側も緑を取り入れ、住民の方への配慮をされ、好評であるとのこでした。スイートルームも拝見しましたが、1泊の価格にビックリ!それでも高級な部屋の方が稼働率が高いそうです。日本人が7割、海外の方は3割ほどとのことでした。

 

午後からは常滑市にあります久野金属工業株式会社を訪問し、概要説明聴取及び現地調査を行いました。この会社は関連会社であるマイクロリンク株式会社と共同開発した「I oTGO」を使って、製造ラインの稼働状況を見える化し、稼働率の改善を迅速に行い、製造現場の課題解決や生産性の向上ができたそうです。残業時間は3343時間削減でき、1年で2億円の削減の効果があったとの事でした。

 

これらを独占するのではなく多くの中小企業への導入を呼びかけ、デジタル化を進めようと頑張っています。本県は国内有数のモノづくり産業を誇る地域でありますが、8割の企業においてデジタル化が進んでいません。競争力を高めるために、AI、I oT等のでデジタル技術を活用したDXの実現が喫緊の課題です。社会の仕組みも大きく変化している中、乗り遅れないよう進めていくことが重要です。